IC-705のバッテリ運用を考える(訂正)

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先日書いたモバイルバッテリの容量ですが、算出ミスがあったので訂正しておきます。26800mAhを80.4Whかな?書いたのですが、正しくは96.48Whでした(アマゾンのサイトには記載が無かったのですが、ユーザーマニュアルに記載がありました)。

間違った理由

この文章をお読みの方の多くは御存知だと思うのでおさらいになりますが、W(電力)=V(電圧)×A(電流)です。なので、電力量を表すWh(1時間あたりの電力量)もWh=V(電圧)×Ah(電流)になります。すなわち、多くのバッテリ機器の紹介にある26800mAhなんてのは溜まっている電力量を正確に表す事が出来ず、基準になっている電圧を知る事で初めて電力量がわかるのです。この電圧を間違って何故か3Vにしちゃったので、電力量も間違ったワケです。それは私のミスです。

出力電圧が必要に応じて変わるのにmAhなんて不正確な単位が使われている理由ですが、私の勝手な想像では以下の2点ではないでしょうか。

  • 昔からよく使われている単三乾電池と同じ形状のニッケルカドニウムバッテリやニッケル水素バッテリは出力電圧が1.2Vと明確に記載があったので、mAh表記でも正確な電気容量と言えた。その名残。
  • UBS機器の基準電圧は多くの場合5Vのため、内部バッテリセルの電圧(多くの場合3V台)を隠して内部バッテリセルの容量でmAh表記にしたほうが、容量が多く見える。

電力量は内部バッテリセルによって変わる

ではバッテリセルの電圧は何Vかと言うと、これらの機器によく使われているニッケル水素バッテリは1.2V、リチウムイオンバッテリは3.6V、最近見かけるリチウムポリマーバッテリは3.7Vです。

私が計算したモバイルバッテリのアマゾンのサイトでの記載は、バッテリ容量は26800mAhとあり、当初気付かなかったのですがよく見ると「良質のリチウムポリマー」との記載があったので、26800mA×3.7V=99.16Whです。あれ?計算が合わないぞ?多分、リチウムポリマーではなく本当はリチウムイオンなんでしょうね。私の使い方だとどっちでもいいし、どうせ適当な計算しかしてないのでどうでもいいんですけど。

いづれにせよ思っていた電力量が1.2倍になるわけで、嬉しい誤算となりました。10W出力で5時間ぐらいいけるかな?

最後に言い訳

私がこんなミスをした理由ですが、アマゾンを眺めていて最初に欲しくなったモバイルバッテリの大きく書かれている容量が20000mAh、小さく書かれている電力量が60Whだったんです。3V換算?それで頭の中に3Vがこびりついて、別なモバイルバッテリなのに同じ電圧で計算しちゃってたんです。今思えば容量を大きく見せていたんでしょうね、買わなくてよかった・・・。

この記事を書くに当たって色々ググってみたら、モバイルバッテリの多くの場合は3.7V換算でmAh表記をしているようでしたが、統一されているわけではないようでした。商品選定の際に一番大事な容量、それから持ち時間の計算の元となる部分ですので、皆様もお間違えなきよう・・。

(2020/8/22追記:モバイルバッテリとの接続ケーブルをShop@Enkai-Netで頒布を始めました。また、詳細はまとめ記事で編集・追記しております。)

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