IC-705のバッテリ運用を考える(机上論)

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IC-705と言う無線機

ちまたを賑わせているアイコム製ポータブルアマチュア無線機IC-705、ショルダーフォンの次の時代の携帯電話(巨大な受話器にアンテナがついてるヤツ)ぐらいの大きさで5w出力、さらに外部電源を接続すると10w出力だそうで、上手く付き合う事が出来たら、今までの移動運用のスタイルを大きく変える事になるのではないでしょうか。

かく言う私も10年程前は鉛蓄電池と50wのポータブル無線機を車に積んでゲリラ運用を楽しんでいたのですが、鉛蓄電池の取り扱いが面倒で遠ざかっておりました。ずっと頭の中ではお気軽移動運用のことを考えつつ・・・。

そんなこんなで急遽決まったこの夏の家族旅行で久々に移動運用を楽しみたいと、私もIC-705を予約して、入荷のお知らせを首を長くして待っている所です。家族旅行では観光のために船で離島に渡るチャンスがあるので、折角なので車を離れてハンドキャリーでの移動運用スタイルを模索してみました。

IC-705の電源条件

ダウンロードした取扱説明書によると、バッテリーパック(DC7.4V)使用時の消費電流は送信出力最大時(5W)2.5Aとあります。SSB(FT8)モードで運用時に実際に流れる電流を2A、移動運用では受信時間は少ないため送受1:1と仮定すると、バッテリパックが1880mAhなので実際の持ち時間は2時間弱でしょう。これはYouTubeのももチャンネルさんの投稿と一致します。

また外部電源(DC13.8V)使用時の消費電力は送信出力最大時(10W)3Aとあります。SSB(FT8)で実際に流れる電流を2.5Aとすると、同様に17Wh程度の消費電力と想像します。バッテリパック5w送信時7.4Whの倍よりちょっと多いぐらいですね。

外部バッテリの検討

アマゾンでポータブルバッテリを検索すると必ずヒットするのがAC100Vなども取り出せるアウトドア用と称する大型のポータブルバッテリですが、これは大きく重く、充電も扱いにくそうでお気軽運用には不向きに思えます。そこで悩んでいて気付いたのがモバイルバッテリ。最近の新しい電源規格であるUSB Type-C PDに対応したモバイルバッテリであれば20V5A(3A), 15V-3Aなどの電源を取り出す事が出来、IC-705の電源条件にぴったり一致しそうです。可搬性も充電のしやすさもよく、また充電器がそのままIC-705の外部電源としても使えそうです。問題は1点だけ、PDに対して15V3Aを送るように指示を出すICが必要です。

詳しい事は省きますが、PD専用ICを入手して加工する手間を掛けるより、専用の中華モジュールを入手してしまうほうが安く簡単に出来そうです(アマゾンで1000円ぐらい、AliExpressで300円ぐらい)。今回は、検証する時間がないためShop6502さんのサイトから検証済みのものを頒布して頂きました。

肝心のモバイルバッテリですが、アマゾンで検索してみるとこれも未入手のため検証してませんが、モバイルバッテリー 26800mAh 大容量 PD対応 100W CHOETECH 2020最新版 として売られているものがコストパフォーマンス的にもよさそうです。26800mAhの表記なので、80.4Whかな?だとすると、稼動時間は4.7時間、余裕を見ても4時間程は10Wで運用出来そうです。

(2020/8/22追記:モバイルバッテリとの接続ケーブルをShop@Enkai-Netで頒布を始めました。また、詳細はまとめ記事で編集・追記しております。)

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