Category Archives: IC-705

お気軽移動運用セット

担ぎ込み運用を想定してリュックに全ての機材を詰め込んでセッティングを行ったのですが、普段は車で移動中の隙間時間で移動運用を行う事が多いので、とにかく簡単に運用出来る事を目指したセッティングを行いました。
ホームセンターでよく見るコンテナボックスが余っていたので、ダンボールで間仕切りを作って動かないようにIC-705とクーリングファンを固定し、運用に必要なモバイルバッテリ・パソコン・マグネット基台などの配線は接続済みで詰め込んであります。これを車の助手席に置いておき、SAなどで停車したら蓋を開けてパソコンを起動し、ネットに接続してログデータ等のデータの同期を掛けている間にマグネット基台を屋根に乗せ、アンテナを立てたら準備完了です。アンテナ以外は接続済みなので、準備は数分で完了、撤収も数分です。
家に帰ったらモバイルバッテリだけを取り出して充電したら翌日の準備完了、充電器も納めてあるのでバッテリ4本で足りない時は走行中に充電も可能です。
いつどこに出掛けるかわからない身分ですので、中途半端な時間に遠出の用が出来たら口では「えーーー」とか言いながら心の中では「しめしめ、また移動運用が出来るぞ」なんて毎日を過ごしています。

上北山村で運用を行いました

年内の奈良県内移動運用はオシマイかな・・・なんて考えていたところ、リクエストを頂いたので上北山村に出掛けてきました。1エリアからのリクエストだったので見通し出来る場所に上がりたかったのですが、冬用タイヤの装着が間に合ってなかったので結局お気軽運用です。いつもお気軽運用のCQを呼んで頂いているので、まいっか。多分、FB設備で受信して頂いてるんでしょうね、感謝です。
やっぱり近くに山が迫る場所で、コンデションもあまり良くはなかったのですが、粘ってCQを出し続けて何とかリクエストを頂いた方と交信成立、足跡(爪痕?)を残す程度には楽しむ事が出来ました。

移動運用のもうひとつの楽しみは休憩時間に食べるおやつ。ご当地物ではないと思うのですが、豆大福が美味しかったので家族に報告(自慢)すると、早速買って帰れとの指令が。
塩味がほどよくきいた上品な甘さで、粒あんの食感と黒豆の食感がすごく美味しかったです。写真は白い大福ですが、他にヨモギも美味しかったです。あと、買ってはいませんが苺大福バージョンもありました。
道の駅ですが売店は全国チェーン店のコンビニが入っていたので、もしかしたらどこでも買えるのかも。

十津川村で運用を行いました

いつものワンパターンですが、午後から所用があったので早めに出て十津川村で移動運用を行いました。運用スタイルもワンパターンで、7MHzFT8のモービルホイップ+出力5Wです。
トンネルを抜けた場所にある駐車場なので後ろに山が迫っているのですが、山間部のお手軽運用スタイルでは仕方が無い感じです。コンデションに助けられ、楽しませて頂けました。

下北山村で運用を行いました

午後から所用があったので、早めに出発して下北山村で移動運用を行いました。いつものお手軽運用スタイルで、7MHzFT8、モービルホイップです。
周囲よりはちょっと標高が高い場所ではあるのですが、近くに山が迫っているのではっぱりコンデション頼みの運用です。また、ゴルフ場が近いので平日にだと芝生のお手入れを行っている事が多く、そうなるとノイズで何も出来なくなってしまう場所でもあります。この日は短時間でしたが、楽しませて頂けました。

黒滝村・天川村で運用を行いました

午後から所用があったため、早めに出発して黒滝村で移動運用を行いました。7MHzFT8、モービルホイップ+7w出力のお手軽運用です。この場所は山に囲まれ見通し距離はほぼこの駐車場だけという立地条件ですが、コンデションにも助けられそれなりに楽しむ事が出来ました。
黒滝村の楽しみは運用後のコンニャクです。コリコリの歯ごたえとピリ辛の味付け、このあたりは豆腐やコンニャクの販売店が多いのですがここのコンニャクは格別です。草餅も頂きました。

所用の後、天川村でも移動運用を行いました。標高を求めてちょっと走ったものの開けた駐車スペースが見当たらず、林道のような県道脇の退避スペースでの運用でした。木は多いですが、地図によると稜線沿いのはずで周りはそれなりに開けているはず・・・それなりには楽しませて頂けました。

この日は私の誕生日、帰宅後は家族からお祝いをしていただけました。

移動運用専用バッグ IC-705+三脚Ver2

以前書いた移動運用専用バッグIC-705+三脚を使って厳島に担ぎ込んだのですが、問題点がいくつか。

  • ショルダーバッグとしては重くて肩が痛い
  • パソコンが別のカバンになって持ちにくい=両方肩に掛けると肩がすごく痛い
  • とにかく重くて、長距離歩けない

要は担ぎ込みには向いてませんでした。そこでAmazonでリュック型の激安カメラバッグを入手してみました。

さすがカメラバッグ、内部はソフトな素材で出来ていて好きな形に分割できるのでいい感じに収納できます。一番下がモバイルバッテリ、右側は縦長にアンテナ、中央にIC-705、その他ケーブルやマウスがきれいに収納できて設営も素早く出来ます。バッグそのものは防水ではありませんが、バッグ用の雨合羽もついていたので、取り出しやすい位置=IC-705の上に収納しました。
写真には撮りませんでしたが、背中側にノートパソコンを収納、蓋の部分はポケットがいくつかついていて変換コネクタなどを収納できます。もちろんカメラバッグですので、外側に三脚も取り付けられます。三脚の代わりにアンテナでもいいでしょう。

背負った感じもよく、ソフトにフィットするので軽く感じます。ずり落ち防止の胸ベルト、腰で支えるための腰ベルトもついてるので重くても歩行はかなり楽です。

手持ちの三脚はコンパクトとは言え一眼レフ用でずっしり重かったので、バーチャルハムフェスでSOTAの方が推薦していたライト用の軽くスマートなものをさっそく購入してみました(写真左が一眼レフ用、右がライト用)。コレは軽い!移動運用セットを1kg以上計量化することが出来ました。元の10kgと9kgでは雲泥の差で、持てるし歩けるけど長時間歩けるかちょっと心配だったのですが、これならどこまでも歩けそうな気がします。
その昔、10w出力のFT-609mk2のために鉛蓄電池を担ぎ上げてたことを考えたらまさに天国です。何せ鉛蓄電池だけで10kgですから。

東吉野村で運用を行いました

なかなかタイミングが合わずしばらく遠のいていた移動運用、「起きれたら出掛けよう」ぐらいの気持ちでいたらしっかり目覚まし時計が鳴る前に起きました。(笑)

で、車に乗り込もうとしたらフロントガラスが凍り付いている!7時の時点の外気温が0度、めっさ寒い!完全に出鼻をくじかれました。

本日の移動場所は東吉野村、標高880mだそうです。珍しく天候に恵まれ移動運用日和となりましたが、こんな日は放射冷却でめちゃくちゃ寒い。

いつものお手軽スタイルで、車の上にモービルホップを載せて7MHz中心のFT8で運用を行いました。コンデションは良くも悪くもなく、一度に3~4局程読んで頂けるちょっとしたパイルアップもあり、10分程呼ばれない事もあり・・・車の中とは言え、エンジンを切っているためどんどん冷えて寒さに耐えきれなくなり、トイレ&体を動かす小休止の時間も増えます。

2列目のシートの上にノートパソコンを置いて、隣に座ってカラダをひねってパソコンを眺めるスタイルで腰が痛く、「何かテーブル的なのが欲しいなぁ・・・」と考えていたら、「ん?」ここの隙間にピッタリ入るやん(笑)

真ん中の座席に座ったらちょうどいい高さで、これを発見してからは超楽な姿勢になりました。なんでもっと早く気がつかんかったんやろ?

8時半頃に運用開始して15時頃のバッテリ残量。まだ半分も残ってるやん!もう永久に使える気しかしない(笑)

実際はそんな訳もなく、16時頃最後の残量表示が点滅して終わりを告げ始めたので、後ろ髪を引かれながらお開きにしました。途中トイレ休憩を挟みながらとは言え、7時間半の運用がモバイルバッテリ一個でイケるのは画期的です。FT-690Mk2を使ってた時代は、同じ10Wでも鉛蓄電池を担ぎ上げてたからなぁ、今思えば、あれは拷問としか思えない。以前の実験で7MHzFT8の連続CQで5時間45分使える事がわかっているので、合計1時間半以上休憩したのかな?

ノートパソコンの内蔵バッテリが2時間程で切れる事もわかっているので、実はもう一つ持っている同型のモバイルバッテリをノートパソコンの外部電源として使用していみました。運用終了時にはモバイルバッテリが切れてノートパソコンのバッテリ残量表示が50%だったので、この組み合わせだとあと1時間ぐらいは使えるのかな?

つまり、IC-705+モバイルバッテリで10W運用出来るのは5時間45分+休憩時間。ノートパソコン+モバイルバッテリが使えるのは8時間半ほど。長時間の運用でこれがわかった事も収穫でした。長時間運用が予想されるときのバッテリ配分の参考になりそうです。

もうひとつの収穫。送料を合わせて2400円程で入手した中華ハンディトラックボール。自宅でTV視聴を優先した「ながらFT8」でちょっと使ってはいたのですが、今回の移動運用で初めて本格的に使ってみました。マウスの使い勝手には劣るものの、マウスが使いにくい姿勢の時にはめちゃくちゃ便利です。さすがにキー割り当ての変更は出来ませんが、人差し指が左クリック、そしてスクロールのコロコロとキーボードのESCとEnterもついてるのでFT8の運用で必要な操作はほぼパソコンを触らずどんな姿勢でもコレだけで出来ます。Enterキーはホントに便利でした。セールの時にもう一つ買おうかな。

移動運用専用バッグ IC-705+三脚

ずっと夢見ていたカバン1つでの移動運用、IC-705の発売によって一気に現実味を帯びてきました。IC-705専用バッグも合わせて入手し、準備は万全かと思いきや・・・シミュレーションを重ねた結果、一応三脚は持って出掛けた方がよさそうです。海岸・・・岸壁や砂浜は何もないのでアンテナを自立させるための棒のようなものは必須だからです。

で、思い出したのが外出用のコンパクト三脚と、予約特典で頂いた専用カメラバッグ。三脚とカメラを持って出掛けるのがコンセプトのシリーズなので、三脚もカバンもよく出来ており少々の荷物を詰めても軽く持つ事が出来ます。

ここ数日睡眠時間を犠牲にしてテストを重ね、ハンドキャリーでの離島運用の目途がたったので必要最低限のグッズを鞄に詰めてみました。うん、これなら軽くて何時間でも歩ける。パソコンが別のカバンになるのが残念ですが、まぁなんとかなるでしょう。まるでIC-705専用バッグのように仕上がりました。

なお今回私が使ったバッグは市販されておりませんが、その後シリーズ化されて色々な大きさのモノが販売されています。もし興味がありましたら、バンガードのサイトを御覧下さい。

IC-705とモバイルバッテリの耐久力テスト

IC-705のバッテリ運用を考える(机上論)IC-705のバッテリ運用を考える(訂正)で考察していたIC-705のモバイルバッテリ運用、機材が揃ったので早速テストを行いました。

使用機材はコチラ。

メーカ機材名
ICOMIC-705
CHOETECHPD 100W PowerBankModel:B634
Shop6502USB-Cto15V

モバイルバッテリはアマゾンで購入したのですが、現時点で商品ページが消滅していたので購入先や仕様の詳しいご紹介は出来ません。USB Type-C PDの15V3A出力に対応しており公称値容量26,800mA/96.48Whとお考え下さい。

ちなみに私の購入価格はタイムセールやまとめ買い割引を駆使して1つ4500円ほどです。実測サイズは87.5mmx189mmx24mm、実測重さは660.5gです。

テストはコンデションが落ちて何も受信出来なくなった深夜0時の7Mhz国内バンド、アンテナはダミーロードを使用してFT8モードでCQを出しまくります。SSBでキャリアをかけて15秒送信、15秒受信のサイクルです。IC-705の電源はモバイルバッテリの15V3A出力で接続し、最大送信出力は10Wに設定しました。もちろんモバイルバッテリは完全充電状態ですが、IC-705の開封後間もないので内部バッテリは半分程充電された状態でセットしました(ホントは満充電でないとテストにならないですね)。IC-705は外部電源電圧が下がると内部バッテリに自動で切り替わるそうなので、その時の動作も気になるところです。

テスト開始時点ではファンを使用せずにしばらく様子をうかがいました。IC-705を外部電源10Wで送信すると熱くなって保護機能が働き送信出力が下がるとの情報がありましたが、FT8では30分程様子を見てもほんのり熱い程度で問題なさそうです。

ダミーロードが手で持っていられる程度ですが熱を持ってきたので、安全のためファンで送風してテストを継続しました。私の適当な計算では5.68時間使用出来ることになっているので、バッテリと人間の根比べになる耐久テストです。途中寝てもいいのですが、WSJT-Xは最大に設定しても99分でタイムアウトしてCQが停まっててしまうので、時折何か操作をしてやる必要があります。あと、バッテリが切れる瞬間を是非とも目視したいものです。

途中経過を時系列に紹介しますが、時間は大まかなものとお考え下さい。写真を撮ったりTweetした時間ははっきりしていますが、目視した時間までは記録を取ってなかったので・・・

1:30-2:00 モバイルバッテリの残量表示の4つのLEDは全て点灯し、75%-100の状態。

2:20 気付くと残量表示のLEDが点灯は3つになり、50-75%の状態。

6:00 寝落ちして気付くとIC-705もスリープ状態。WSJT-Xのログを見ると5:00頃に送信がタイムアウトしていたので、その後IC-705も寝落ちしたのでしょう。1時間程休憩を挟んだ事になります。WSJT-Xを起こすとIC-705もすぐに起きてくれました。画面が消えていただけなのかな?この時点で残量表示のLEDは2つ点灯し、25%-50%です。

6:07 残量表示のLEDが残り1つになり、0-25%の状態になりました。出力電圧は15Vを維持しています。

6:44 IC-705の電源が落ちました!正確には、立ち上がりかけては落ち・・・を繰り返していました。ここで気付いたのですが、内部バッテリのセットが中途半端で接触不良状態でしっかり電流が流れない状態でした。しまったぁ・・・残念ですが内部バッテリに切り替わる瞬間を見逃しました。でも待てよ?きちんとセットされていたらモバイルバッテリの電力が内部バッテリの充電に費やされたので使用時間はもっと短くなってテストにならなかったですね。不幸中の幸いでした。

結論。公称値容量26,800mA/96.48WhのモバイルバッテリでFT8モードでCQを出しまくる(SSBで15秒送信/15秒受信のサイクル)と、5時間45分の運用+1時間のスリープが可能です。

計算値ともほぼ合いましたので、IC-705の10W送信でFT8モードの場合、「連続使用時間=モバイルバッテリの公称容量Wh ÷ 17Wh」で計算できそうです。

移動運用の電源はもはや、モバイルバッテリ1つで充分そうですね!

追伸:USB PDからDC15Vを取り出す廉価でスマートなケーブルが今月中に届きそうです。コレが届いたら、是非テストしたいと思います。

(2020/8/22追記:モバイルバッテリとの接続ケーブルをShop@Enkai-Netで頒布を始めました。また、詳細はまとめ記事で編集・追記しております。)

IC-705のバッテリ運用を考える(訂正)

先日書いたモバイルバッテリの容量ですが、算出ミスがあったので訂正しておきます。26800mAhを80.4Whかな?書いたのですが、正しくは96.48Whでした(アマゾンのサイトには記載が無かったのですが、ユーザーマニュアルに記載がありました)。

間違った理由

この文章をお読みの方の多くは御存知だと思うのでおさらいになりますが、W(電力)=V(電圧)×A(電流)です。なので、電力量を表すWh(1時間あたりの電力量)もWh=V(電圧)×Ah(電流)になります。すなわち、多くのバッテリ機器の紹介にある26800mAhなんてのは溜まっている電力量を正確に表す事が出来ず、基準になっている電圧を知る事で初めて電力量がわかるのです。この電圧を間違って何故か3Vにしちゃったので、電力量も間違ったワケです。それは私のミスです。

出力電圧が必要に応じて変わるのにmAhなんて不正確な単位が使われている理由ですが、私の勝手な想像では以下の2点ではないでしょうか。

  • 昔からよく使われている単三乾電池と同じ形状のニッケルカドニウムバッテリやニッケル水素バッテリは出力電圧が1.2Vと明確に記載があったので、mAh表記でも正確な電気容量と言えた。その名残。
  • UBS機器の基準電圧は多くの場合5Vのため、内部バッテリセルの電圧(多くの場合3V台)を隠して内部バッテリセルの容量でmAh表記にしたほうが、容量が多く見える。

電力量は内部バッテリセルによって変わる

ではバッテリセルの電圧は何Vかと言うと、これらの機器によく使われているニッケル水素バッテリは1.2V、リチウムイオンバッテリは3.6V、最近見かけるリチウムポリマーバッテリは3.7Vです。

私が計算したモバイルバッテリのアマゾンのサイトでの記載は、バッテリ容量は26800mAhとあり、当初気付かなかったのですがよく見ると「良質のリチウムポリマー」との記載があったので、26800mA×3.7V=99.16Whです。あれ?計算が合わないぞ?多分、リチウムポリマーではなく本当はリチウムイオンなんでしょうね。私の使い方だとどっちでもいいし、どうせ適当な計算しかしてないのでどうでもいいんですけど。

いづれにせよ思っていた電力量が1.2倍になるわけで、嬉しい誤算となりました。10W出力で5時間ぐらいいけるかな?

最後に言い訳

私がこんなミスをした理由ですが、アマゾンを眺めていて最初に欲しくなったモバイルバッテリの大きく書かれている容量が20000mAh、小さく書かれている電力量が60Whだったんです。3V換算?それで頭の中に3Vがこびりついて、別なモバイルバッテリなのに同じ電圧で計算しちゃってたんです。今思えば容量を大きく見せていたんでしょうね、買わなくてよかった・・・。

この記事を書くに当たって色々ググってみたら、モバイルバッテリの多くの場合は3.7V換算でmAh表記をしているようでしたが、統一されているわけではないようでした。商品選定の際に一番大事な容量、それから持ち時間の計算の元となる部分ですので、皆様もお間違えなきよう・・。

(2020/8/22追記:モバイルバッテリとの接続ケーブルをShop@Enkai-Netで頒布を始めました。また、詳細はまとめ記事で編集・追記しております。)