QSLカード区分棚

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概要

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アマチュア無線で交信した時に交換する交信証(交信証明書)=QSLカードを順番に並べて整理するための棚「区分棚」を作りました。最近は電子QSLカードも増えておりますが、やっぱり趣向を凝らしたカードを頂けるとうれしいもんです。

全体の1/2ほどは電子QSLカードではなく紙カードですから、大量に交信した後には大量のカードを並べて発送、また大量に送られてきたカードを並べて整理する必要があります。アマチュア無線局に割り振られたコールサイン(車のナンバープレートみたいな感じ)を目印に1A1AAA, 1A1AAB…. JQ3BTU…. ZZ0ZZZときれいに並べるが大変で、みんなあの手この手を使って工夫する訳なのですが、最近は一度に扱うカードが400枚ほどになって困り果てておりました。そこで構想を練って、専用の区分棚を作ってみました。郵便局でアルバイトをしたことがある方なら、多分見たことがあるであろう、アレの小型版です。(今は機械区分だから区分棚はなくなったのかな?)

設計

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いつものように、ポンチ絵で設計図を書いてみました。

縦7段×横2列を2個作り、全部で28の棚になるようにしました。これは数字で分けるときはコンパクトに1個だけ使って1~0の10+αに区分可能、アルファベットで分けるときは2個使ってA~Z+αに区分可能な棚数です。

棚板は取り外し可能にして柔軟に対応出来るようにました。実際に運用されてるアマチュア無線家なら御存知だと思いますが、1とかAの文字はカードの枚数が多くなるので、棚板を1つ抜いて収まる量を2倍にして使おうと思います。また奥を少し下げて一度入れたカードが飛び出しにくい構造にしてみました。

木材は1×6材とベニア板で設計しています。これは値段が安いこともありますが、どこのホームセンターでも売られている規格品なので、実際に購入できる材料のサイズを見ながらお店で設計変更をするなんて手間が発生しにくいのが大きな理由です。

この設計図をいつものようにコーナンに持ち込み、材料を選定したら大型のマシンでいい感じに切断してもらう段取りです。

設計図を大きな写真で見るにはコチラ

作成

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事前に書いておいた設計図のおかげで、いい感じに切断してもらえました。自分で切るとなかなかここまでピッタリ同じサイズには切れないので、助かります。いい機械で切断しても切断面はトゲトゲしているので、紙やすり等を使って表面を整えておきます。どこまできれいに仕上げるか(どこで妥協するか?)で仕上がりが決まるので大事な工程です。今回はパーツが多いので、娘にも手伝って貰いました。あと、組み立てる時に支障が出る木材の反りなどもこの段階でカンナで修正しておきます。

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今回の工作のキモ、棚板を差し込む溝が歪まないよう、6枚の縦板を重ねて一気にケガキ線を引きました。

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棚板を差し込む溝はルータで掘って作りますが、56本の溝を同じ角度で真っ直ぐ掘るのは至難の業なので端材で簡単な治具を作ってみました。コイツのおかげで作業は楽しいものになりましたが、実際に作業をしてみると治具無しで直線で掘るのは絶対不可能ですね。

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下ごしらえ完成。ネジ止めの下穴もこの段階であけておきました。作業で失敗しないためにも、たとえポンチ絵でも設計図は大切です。

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1×6材に使われてる赤松は松ヤニが出てカードを汚す可能性があるので、組み立てる前に塗装します。いつもはオイル仕上げが多いのですが、今回は溝の中を筆で塗るのがめんどくさそうだったので、速乾のスプレー塗料でさっと塗ってしまいました。

完成

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組み立てたら完成。

カードを収納するケースと机の天板の隙間にピッタリ収まり、いい感じに仕上がりました。少量の整理ならこのまま使ってもいいし、コンパクトなので机の上に置いても使えます。

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