Daily Archives: 2020年8月2日

移動運用専用バッグ IC-705+三脚

ずっと夢見ていたカバン1つでの移動運用、IC-705の発売によって一気に現実味を帯びてきました。IC-705専用バッグも合わせて入手し、準備は万全かと思いきや・・・シミュレーションを重ねた結果、一応三脚は持って出掛けた方がよさそうです。海岸・・・岸壁や砂浜は何もないのでアンテナを自立させるための棒のようなものは必須だからです。

で、思い出したのが外出用のコンパクト三脚と、予約特典で頂いた専用カメラバッグ。三脚とカメラを持って出掛けるのがコンセプトのシリーズなので、三脚もカバンもよく出来ており少々の荷物を詰めても軽く持つ事が出来ます。

ここ数日睡眠時間を犠牲にしてテストを重ね、ハンドキャリーでの離島運用の目途がたったので必要最低限のグッズを鞄に詰めてみました。うん、これなら軽くて何時間でも歩ける。パソコンが別のカバンになるのが残念ですが、まぁなんとかなるでしょう。まるでIC-705専用バッグのように仕上がりました。

なお今回私が使ったバッグは市販されておりませんが、その後シリーズ化されて色々な大きさのモノが販売されています。もし興味がありましたら、バンガードのサイトを御覧下さい。

モービルホイップの確認(第二弾HFJ-350M編)

コメットのHFJ-350Mが届いたのでテストしてみました。このアンテナはベースローディングコイル部とロッドエレメント部の2分割になっており、使用する時にネジ込んで組み立てるようになっています。非常にコンパクトなのでバッグ1つで移動運用に出掛けられます。ベースコイルをジャンパプラグでショートする事で、1本で7MHz~50MHzのオールバンドにQRV出来ます。また、3.5MHz用の延長コイルが標準添付、オプションの1.8MHz用の延長コイルも発売されています。

走行中の使用は推奨しないとのことなので、メーカの呼称はモービルホイップではなく移動用コンパクトロッドアンテナです。

三脚に取り付けられる便利金具に、昔バイクで使っていたM型基台~無線機側がBNCコネクタになっているケーブルを取り付けました。家捜しして出てきた30年程前のケーブルですが、なんでも取っておくもんですね。三脚側はアルカスイス互換のクイックシューですので、プレートも簡単に入手出来て金具側に取り付けたままにしておけます。

軽いアンテナなので、外出用の小型三脚でテストしてみました。カメラと共用できるので荷物の削減に大いに役立ってくれます。

1/4λ接地型アンテナなので、接地が必要です。2mm×10mの電線を裂いて接地線を用意、金具にネジ穴があいてるので、丸穴の圧着端子をつけてネジ止めします。反対側は短めで一度切断して、工具なしで抜き差し出来る端子をつけて片付けやすくします。接地線は2本用意しましたが、1本で充分なようです。

SWRの測定。手抜きしてテストは7Mhzだけにしました。

このアンテナはバンド毎に先端のロッドの長さを調整する必要があります。まず家の中でテストしたんですが、接地線を巻いたまま木製の床にばさっと落としただけでロッドの長さを調整したらSWRはストンと落ちました。同じ長さのまま外に持ち出しても長さ調整は不要でした。接地線を伸ばして草の上に載せるようにすると大地とのあいだの隙間が大きいからなのかSWR=2程度までしか落ちず、土の上にバサッと適当に置いた方が成績は良いです。

SWRの最下点の周波数は接地線の置き方や周囲の影響ではあまり変化しないようで、アンテナに人が近づくとSWRが上がります。なので、ベンチにアンテナをたててその横に座るようなことはせず、少しだけでも離れて立てた方が良さそうです。10Wとはいえ、真横で発報するような方はいないと思いますが・・・。

取扱説明書に先端のロッドエレメントの参考長の記載があり比較してみると・・・なんと!ばっちり同じ長さでした。見事な再現性です。

IC-705に接続すると元気よくピャーとFT8の変調音が聞こえてきたので、折角なのでノートパソコンに接続してみたらバッチリ復調できています。同じ場所の真上に張ったフルサイズのチェップ型と比べても遜色ないようです。今回は送信テストはしませんでしたが、どうなんでしょう?間違いなく弱いはずですが、これだけバッチリ受信出来ていたらそれなりに使えると期待できます。

今回は初めてなので取扱説明書の参考長にとらわれず調整を行ってみましたが、再現性が確認出来ました。ネットで見た誰かの真似をして、ロープを加工して説明書やメジャーなしで瞬時に調整が出来るようにスケールを作っておきました。今週末の旅行が楽しみです。

IC-705とモバイルバッテリの耐久力テスト

IC-705のバッテリ運用を考える(机上論)IC-705のバッテリ運用を考える(訂正)で考察していたIC-705のモバイルバッテリ運用、機材が揃ったので早速テストを行いました。

使用機材はコチラ。

メーカ機材名
ICOMIC-705
CHOETECHPD 100W PowerBankModel:B634
Shop6502USB-Cto15V

モバイルバッテリはアマゾンで購入したのですが、現時点で商品ページが消滅していたので購入先や仕様の詳しいご紹介は出来ません。USB Type-C PDの15V3A出力に対応しており公称値容量26,800mA/96.48Whとお考え下さい。

ちなみに私の購入価格はタイムセールやまとめ買い割引を駆使して1つ4500円ほどです。実測サイズは87.5mmx189mmx24mm、実測重さは660.5gです。

テストはコンデションが落ちて何も受信出来なくなった深夜0時の7Mhz国内バンド、アンテナはダミーロードを使用してFT8モードでCQを出しまくります。SSBでキャリアをかけて15秒送信、15秒受信のサイクルです。IC-705の電源はモバイルバッテリの15V3A出力で接続し、最大送信出力は10Wに設定しました。もちろんモバイルバッテリは完全充電状態ですが、IC-705の開封後間もないので内部バッテリは半分程充電された状態でセットしました(ホントは満充電でないとテストにならないですね)。IC-705は外部電源電圧が下がると内部バッテリに自動で切り替わるそうなので、その時の動作も気になるところです。

テスト開始時点ではファンを使用せずにしばらく様子をうかがいました。IC-705を外部電源10Wで送信すると熱くなって保護機能が働き送信出力が下がるとの情報がありましたが、FT8では30分程様子を見てもほんのり熱い程度で問題なさそうです。

ダミーロードが手で持っていられる程度ですが熱を持ってきたので、安全のためファンで送風してテストを継続しました。私の適当な計算では5.68時間使用出来ることになっているので、バッテリと人間の根比べになる耐久テストです。途中寝てもいいのですが、WSJT-Xは最大に設定しても99分でタイムアウトしてCQが停まっててしまうので、時折何か操作をしてやる必要があります。あと、バッテリが切れる瞬間を是非とも目視したいものです。

途中経過を時系列に紹介しますが、時間は大まかなものとお考え下さい。写真を撮ったりTweetした時間ははっきりしていますが、目視した時間までは記録を取ってなかったので・・・

1:30-2:00 モバイルバッテリの残量表示の4つのLEDは全て点灯し、75%-100の状態。

2:20 気付くと残量表示のLEDが点灯は3つになり、50-75%の状態。

6:00 寝落ちして気付くとIC-705もスリープ状態。WSJT-Xのログを見ると5:00頃に送信がタイムアウトしていたので、その後IC-705も寝落ちしたのでしょう。1時間程休憩を挟んだ事になります。WSJT-Xを起こすとIC-705もすぐに起きてくれました。画面が消えていただけなのかな?この時点で残量表示のLEDは2つ点灯し、25%-50%です。

6:07 残量表示のLEDが残り1つになり、0-25%の状態になりました。出力電圧は15Vを維持しています。

6:44 IC-705の電源が落ちました!正確には、立ち上がりかけては落ち・・・を繰り返していました。ここで気付いたのですが、内部バッテリのセットが中途半端で接触不良状態でしっかり電流が流れない状態でした。しまったぁ・・・残念ですが内部バッテリに切り替わる瞬間を見逃しました。でも待てよ?きちんとセットされていたらモバイルバッテリの電力が内部バッテリの充電に費やされたので使用時間はもっと短くなってテストにならなかったですね。不幸中の幸いでした。

結論。公称値容量26,800mA/96.48WhのモバイルバッテリでFT8モードでCQを出しまくる(SSBで15秒送信/15秒受信のサイクル)と、5時間45分の運用+1時間のスリープが可能です。

計算値ともほぼ合いましたので、IC-705の10W送信でFT8モードの場合、「連続使用時間=モバイルバッテリの公称容量Wh ÷ 17Wh」で計算できそうです。

移動運用の電源はもはや、モバイルバッテリ1つで充分そうですね!

追伸:USB PDからDC15Vを取り出す廉価でスマートなケーブルが今月中に届きそうです。コレが届いたら、是非テストしたいと思います。

(2020/8/22追記:モバイルバッテリとの接続ケーブルをShop@Enkai-Netで頒布を始めました。また、詳細はまとめ記事で編集・追記しております。)