説明
ICOM製アマチュア無線機に接続し、アンテナ切替器を自動制御するコントローラの組み立てキットです。無線機からのコントロール信号はBandVとCI-Vに対応し、設定により選択可能です。EEPROMを内蔵しており、各種設定は電源を切っても内容を保持します。無線機からの周波数信号によりアンテナ制御信号をDC12Vで出力しますので、MFJ-4716等DC12Vで制御可能なアンテナ切替器と組み合わせる事で自動制御出来ます。また、マイコン制御により基板サイズを7cm×5cmと小さく収めておりますので、電力リレーなどを使ったタイプのアンテナ切替器に内蔵することで自動切替器に変身できます。自作のベースとしてもいかがでしょうか。詳しくは紹介記事や下記資料を御参照下さい。
特徴
- キット内容は、基板、マイコンIC、0.91インチ液晶、基板上の実装部品。
- 入力(無線機からのコントロール信号)は、BandV(ACC端子)とCIV(Remote端子)に対応。
- 最大8本までのアンテナ切り替え器のリレーをDC12Vにより直接制御。(オプション基板により、オープンコレクタや入出力絶縁なども可能です)
- 1.9MHz帯~28MHz帯は設定により、帯域内をさらに最大8分割してBCD出力できます。(オプション基板により、CD78,CD160, 330Vなど同一周波数帯内で複数帯域を持つアンテナの自動制御が可能となります。)
※ICOM製無線機とCI-V接続した場合に限ります。ICOM製無線機とのBandV接続、及びTAESU製無線機との接続の場合は機能しません。 - オプション基板により、YAESU製無線機のLIN/TUN端子に出ている周波数BCDデータをアイコムのCI-V信号に変換して使用する事が出来ます。
- 出力端子に秋月電子通商のLANコネクタDIPキットを取り付ければ、MFJ-4716とピン互換になります。LANストレートケーブルでMFJ-4716とつなげばそのまま電源も不要で外部コントロールできます(MFJ-4716RC互換)。
- ハムログやWSJT-Xなどで既にパソコンと無線機をCI-Vで接続していても通信のジャマをせず共存できます。(本機から無線機へ周波数情報を要求する際にパソコンが誤動作しないよう制御しています)
- 入出力はフィルタで高周波をカットしているので、高周波の回り込みによるCi-V接続の誤動作(通信切れ)防止の対策も行っています。
- 同軸リレーは含んでおりませんので、別途御用意下さい。
- 接続端子、ケース、配線材、接続ケーブルは含まれていませんので、別途工夫して御準備下さい。
IC-7300をお使いの方へ
- ファームウェアを1.40(21/2/26)以降にアップデートすると、IC-7300のCI-V USBポートの初期設定が[REMOTE]から切断になります。無線機の周波数設定がCIV(Remote)端子に出力されず本機で検出出来なくなるため、CI-V USBポートの設定を[REMOTE]と接続に変更をお願いします。または、[REMOTE]から切断で本機のSet-CIVTinをONにして下さい。
オプション
資料
バージョンアップ履歴
- 1.01 CI-V通信アドレスを0xefまで拡張しました(IC-7300対応)
- 1.10 周波数帯内の分割出力に対応しました(オプション基板によりCD78, CD160対応)
- 1.11 周波数帯内の分割出力に対応しました(オプション基板によりCD78, CD160, 330V対応)
- 1.12 設定モードの一部で[UP][DOWN]長押しで設定値が連続変化するようになりました
- 1.13 通常表示モードのアンテナ表示を大型化、スクリーンセーバ機能を追加しました