ハムログの5QSO用QSL定義

アマチュア無線の業務日誌(交信記録)は法律上の義務化が無くなったようで、パソコン管理されている方がほとんどだと思います。そして多くの方が使っておられるハムログ、そして交信証(QSLカード)の印刷まで自動化されている方が多いでしょう。私もです。その印刷定義ファイルの話です。世間では紙QSLカードの発行意義やビューロの負担低減などの意見が飛び交っているようですが、そんなことはさておき、私は頂いたときに整理の負担が軽いとか、送付時の負担が軽いなどの理由で1枚の紙QSLカードに複数の交信記録が並んでいるスタイルが好きです。
今までは自局が複数の移動場所で運用を行った場合に対応してなかったので、新しく定義ファイルを作ってみました。受け取った側がわかりやすく、必要な情報を簡潔に…と頭の中で考えること数週間、取り敢えず試行錯誤で書き始めて一晩で完成しました。
この定義ファイルを使って印刷したQSLカードは9月中旬以降の交信に適用して既にJARLへ送付済みです。9月中旬~10月のeQSL受領分を除いた国内交信175に対し印刷154枚、11月のeQSL受領分を除いた国内交信655に対し印刷261枚と発送枚数が随分スリムになりました。
デザインを考えただけで特別なテクニックは使っておらず、ソースコードは公開を前提に書いてないので公開は考えておりません。もし欲しい方がいらっしゃれば、連絡頂いた方には個人的にメールでお送り致します。
FT8モードのパイルアップ

移動運用の楽しみはやっぱり、こちらのCQに応答して呼んで頂ける事です(っていうか家で運用してもなかなか呼んで貰えない)。そして最高に嬉しい瞬間は、多くの局に同時に呼んで頂けるパイルアップの瞬間です。FT8モードだとこんな感じ、こうなると1QSOに1分以上掛かるのんびりモードのFT8ではどうしていいかちょっとプチパニックになって悲鳴(うれしい悲鳴)をあげてしまいます。
私が心掛けている対応(呼び出しの優先順位)は次の通りになります。
- 呼ばれた順番を覚えておき、順にこちらから呼んでいく(お待ち頂く時間を平準化する)。
一度呼んで頂いた方は何度も呼んで頂かなくてもこちらから呼び出します。これは絶対守っていますのでじっとお待ち頂いている方が多い中で、中には1度だけ呼んで次に浮気しちゃう方もいらしゃり、応答がないので次の方を呼んで交信後に帰ってきた方をまた呼び出し・・・なんて複雑なことやっています。個人的には診療所の窓口方式と呼んでいます(笑) - GLではなくdBから始めて頂いた方から呼んでいく。
交信のやりとりが少し減り、スループット向上=待ち頂く総時間の短縮につながるからです。 - 弱い局から呼びますが、概ね-15dB以下の方は優先順位を下げています。
セオリーからは外れるのですが、こちらがQRPなので経験上デコードして頂けない確率が高いからです。とは言え上記1.2の優先順位は守っているので、決して後回しにしているわけではありません。

交信されている方が少ない時間帯にCQを出すとこんな感じにバンド内を占領しちゃいます。
11月に移動運用旅行を続けて感じたんですが、コンデションが悪く誰も見てないと思える時間にCQを出すのも必要かなっと思います。私の普段の行動を考えると、少しモニタして「誰も出てないや」と席を離れてしまうことが多いです。空振りCQでも出てれば「おっ、誰か出てるぞ、もう少しモニタしてみよう」となるからです。空振りCQでもいわゆる「賑やかし」になれればいいなっと思っています。
上北山村で運用を行いました

年内の奈良県内移動運用はオシマイかな・・・なんて考えていたところ、リクエストを頂いたので上北山村に出掛けてきました。1エリアからのリクエストだったので見通し出来る場所に上がりたかったのですが、冬用タイヤの装着が間に合ってなかったので結局お気軽運用です。いつもお気軽運用のCQを呼んで頂いているので、まいっか。多分、FB設備で受信して頂いてるんでしょうね、感謝です。
やっぱり近くに山が迫る場所で、コンデションもあまり良くはなかったのですが、粘ってCQを出し続けて何とかリクエストを頂いた方と交信成立、足跡(爪痕?)を残す程度には楽しむ事が出来ました。

移動運用のもうひとつの楽しみは休憩時間に食べるおやつ。ご当地物ではないと思うのですが、豆大福が美味しかったので家族に報告(自慢)すると、早速買って帰れとの指令が。
塩味がほどよくきいた上品な甘さで、粒あんの食感と黒豆の食感がすごく美味しかったです。写真は白い大福ですが、他にヨモギも美味しかったです。あと、買ってはいませんが苺大福バージョンもありました。
道の駅ですが売店は全国チェーン店のコンビニが入っていたので、もしかしたらどこでも買えるのかも。
十津川村で運用を行いました

いつものワンパターンですが、午後から所用があったので早めに出て十津川村で移動運用を行いました。運用スタイルもワンパターンで、7MHzFT8のモービルホイップ+出力5Wです。
トンネルを抜けた場所にある駐車場なので後ろに山が迫っているのですが、山間部のお手軽運用スタイルでは仕方が無い感じです。コンデションに助けられ、楽しませて頂けました。
下北山村で運用を行いました

午後から所用があったので、早めに出発して下北山村で移動運用を行いました。いつものお手軽運用スタイルで、7MHzFT8、モービルホイップです。
周囲よりはちょっと標高が高い場所ではあるのですが、近くに山が迫っているのではっぱりコンデション頼みの運用です。また、ゴルフ場が近いので平日にだと芝生のお手入れを行っている事が多く、そうなるとノイズで何も出来なくなってしまう場所でもあります。この日は短時間でしたが、楽しませて頂けました。
黒滝村・天川村で運用を行いました

午後から所用があったため、早めに出発して黒滝村で移動運用を行いました。7MHzFT8、モービルホイップ+7w出力のお手軽運用です。この場所は山に囲まれ見通し距離はほぼこの駐車場だけという立地条件ですが、コンデションにも助けられそれなりに楽しむ事が出来ました。
黒滝村の楽しみは運用後のコンニャクです。コリコリの歯ごたえとピリ辛の味付け、このあたりは豆腐やコンニャクの販売店が多いのですがここのコンニャクは格別です。草餅も頂きました。



所用の後、天川村でも移動運用を行いました。標高を求めてちょっと走ったものの開けた駐車スペースが見当たらず、林道のような県道脇の退避スペースでの運用でした。木は多いですが、地図によると稜線沿いのはずで周りはそれなりに開けているはず・・・それなりには楽しませて頂けました。
この日は私の誕生日、帰宅後は家族からお祝いをしていただけました。


11/7~11/16移動運用結果報告
JIA27-106沼島は中止しました
淡路島の離島JIA27-106沼島で担ぎ込み運用を行う予定でしたが、淡路島で雨がやむのを待ってから上陸したものの、持ち込んだアンテナのSWRが思うように落ちずまともな電波が出せない状態だったので運用は潔く中止し、ただただGotoキャンペーンを使って美味しいものを食べる宿泊になりました。同じく担ぎ込み予定だったJIA37-102伊島や以降の離島運用も取りやめました。美味しい物を食べて幸せになれたから、ま、いっか。
その後の運用
翌朝、そそくさと淡路島に戻りテストを兼ねて駐車場で別のアンテナを使い運用を行ったところ、無線機は問題ないようでどうやら担ぎ込みで持ち込んだアンテナ・アースに問題があったようです。せっかくなので地図とにらめっこしながら車で行ける運用地を決め、念のため寝袋も持ってきてたので道の駅で車中泊をとり・・・を延々繰り返して行き当たりばったりの無線旅行が続きました。特にテーマがあったわけではないのですが、前半は四国の村巡り、架橋島の離島を挟んで後半は島根・鳥取西部の山間部の町村を中心に巡ってみました。何せ行き当たりばったりなので運用地の選定もいいかげんなもんだったのですが、駐車スペースのある休憩所を中心に選定していたので見晴らしが多い場所が多く、気持ちのいい旅となりました。
アマチュア無線の運用としては全てIC-705によるFT8で、日中は7MHz、夜は3.5MHzで行いました。アンテナはいつものマグネットベース+ペッタンアースを使ったモービルホイップで出力は5w~7wです。FT8だと送受が15秒ごとの交互とのんびりペースですので、私のようなスタイルにはピッタリだったと思います。
運用地33ヶ所、総交信数は1350QSOとなりました。多くの方にお声がけ頂き、ありがとうございました。また、ずっとワッチして下さって一日に何度も呼んで頂いた方、クラスタにアップして下さった方、運用地のタイプミスを教えて下さった方など、多くのサポートも頂きました。本当にありがとうございました。
運用日 | JIA | 島名 | JCC | 市町村 |
2020/11/7 | 27-101 | 淡路島 | 2727 | 兵庫県淡路市 |
2020/11/8 | 27-101 | 淡路島 | 2725 | 兵庫県南あわじ市 |
2020/11/8 | 37008A | 徳島県佐那河内村 | ||
2020/11/8 | 37004G | 徳島県海部郡美波町 | ||
2020/11/9 | 39002E | 高知県安芸郡北川村 | ||
2020/11/9 | 39002A | 高知県安芸郡馬路村 | ||
2020/11/9 | 39002F | 高知県安芸郡芸西村 | ||
2020/11/9 | 39005D | 高知県土佐郡土佐町 | ||
2020/11/10 | 39005C | 高知県土佐郡大川村 | ||
2020/11/10 | 39004I | 高知県高岡郡日高村 | ||
2020/11/10 | 39007C | 高知県幡多郡三原村 | ||
2020/11/11 | 38-115 | 大島 | 3802 | 愛媛県今治市 |
2020/11/11 | 38-125 | 大三島 | 3802 | 愛媛県今治市 |
2020/11/11 | 35-111 | 生口島 | 3505 | 広島県尾道市 |
2020/11/11 | 35-131 | 高根島 | 3505 | 広島県尾道市 |
2020/11/11 | 35-109 | 因島 | 3505 | 広島県尾道市 |
2020/11/11 | 35-108 | 向島 | 3505 | 広島県尾道市 |
2020/11/11 | 35-133 | 田島 | 3508 | 広島県福山市 |
2020/11/11 | 35-137 | 横島 | 3508 | 広島県福山市 |
2020/11/11 | 35-116 | 倉橋島 | 3502 | 広島県呉市 |
2020/11/12 | 35-117 | 鹿島 | 3502 | 広島県呉市 |
2020/11/12 | 35-115 | 江田島 | 3516 | 広島県江田島市 |
2020/11/12 | 35-121 | 沖野島 | 3516 | 広島県江田島市 |
2020/11/12 | 32-106 | 瀬戸ヶ島 | 3202 | 島根県浜田市 |
2020/11/13 | 32004C | 島根県邑智郡川本町 | ||
2020/11/13 | 32004H | 島根県邑智郡美郷町 | ||
2020/11/13 | 32003F | 島根県飯石郡飯南町 | ||
2020/11/13 | 32012C | 島根県仁多郡奥出雲町 | ||
2020/11/14 | 34005B | 鳥取県日野郡日南町 | ||
2020/11/14 | 34005C | 鳥取県日野郡日野町 | ||
2020/11/14 | 34003I | 鳥取県西伯郡南部町 | ||
2020/11/14 | 32-101 | 大根島 | 3201 | 島根県松江市 |
2020/11/16 | 34003C | 鳥取県西伯郡日吉津村 |
(中止)JQ3BTU JIA移動運用情報

まとまった休みが取れたので、何故か家族に勧められて1人で放浪の旅に出掛ける事にしました。「GoToを使え」などと言うこれまた妙な指令?により、初日の土日は以前から気になっていた淡路島の離島、沼島に行ってきます。担ぎ込みで車が無く、またテントの持ち合わせも無いため、移動運用としては雨天中止します。今のところ土曜は雨の予報なので日曜だけになりそうです下記追記。7MHzFT8が中心ですが、コンデションによっては他のバンドにQSYもあるかも知れません。一応、1.9MHz~430MHzのモービルホイップを持ち込みます。
以降の予定は未定ですが、気が変わらなければ徳島県の離島の伊島には行こうかと考えています。これも担ぎ込みになるので雨天中止。それ以降は何も考えていません。帰宅するかも知れないし、全く違うところに出没するかも知れません。
11/6追記 沼島滞在中はずっと雨の予報のようです。それじゃ面白くないので、少しでもQRV出来るよう努力してみます。小雨なら短時間でなんとか…大雨なら旅館の部屋からなんとか…。
11/7追記 機材不調により、担ぎこみ運用は中止しました。以後の予定は本島(淡路島)に戻って機材チェックの結果で決めます。
島名 | JIAコード | 市町村 | JCC | |
---|---|---|---|---|
沼島 | 27-106 | 兵庫県南あわじ市 | 2725 | 11/7 15:00-11/8 15:00 |
伊島 | 37-102 | 徳島県阿南市 | 3704 | 11/9 10:00-15:00 |
移動運用専用バッグ IC-705+三脚Ver2

以前書いた移動運用専用バッグIC-705+三脚を使って厳島に担ぎ込んだのですが、問題点がいくつか。
- ショルダーバッグとしては重くて肩が痛い
- パソコンが別のカバンになって持ちにくい=両方肩に掛けると肩がすごく痛い
- とにかく重くて、長距離歩けない
要は担ぎ込みには向いてませんでした。そこでAmazonでリュック型の激安カメラバッグを入手してみました。

さすがカメラバッグ、内部はソフトな素材で出来ていて好きな形に分割できるのでいい感じに収納できます。一番下がモバイルバッテリ、右側は縦長にアンテナ、中央にIC-705、その他ケーブルやマウスがきれいに収納できて設営も素早く出来ます。バッグそのものは防水ではありませんが、バッグ用の雨合羽もついていたので、取り出しやすい位置=IC-705の上に収納しました。
写真には撮りませんでしたが、背中側にノートパソコンを収納、蓋の部分はポケットがいくつかついていて変換コネクタなどを収納できます。もちろんカメラバッグですので、外側に三脚も取り付けられます。三脚の代わりにアンテナでもいいでしょう。
背負った感じもよく、ソフトにフィットするので軽く感じます。ずり落ち防止の胸ベルト、腰で支えるための腰ベルトもついてるので重くても歩行はかなり楽です。

手持ちの三脚はコンパクトとは言え一眼レフ用でずっしり重かったので、バーチャルハムフェスでSOTAの方が推薦していたライト用の軽くスマートなものをさっそく購入してみました(写真左が一眼レフ用、右がライト用)。コレは軽い!移動運用セットを1kg以上計量化することが出来ました。元の10kgと9kgでは雲泥の差で、持てるし歩けるけど長時間歩けるかちょっと心配だったのですが、これならどこまでも歩けそうな気がします。
その昔、10w出力のFT-609mk2のために鉛蓄電池を担ぎ上げてたことを考えたらまさに天国です。何せ鉛蓄電池だけで10kgですから。
モバイルバッテリの充放電テスト
ブログやまとめ記事でIC-705での実使用を模してモバイルバッテリの耐久力テストを実施しましたが、その後USB関係の試験を行える簡易的な測定器を入手したので、今回は着眼点を変えてモバイルバッテリの充放電テストを行いました。対象は私が使用しているコレで、公称値容量26,800mAh/96.48Whとお考え下さい。

まずは充電テストから。測定器をリセットしてから、USB PDの充電器で充電開始します。この測定器、USBを流れる電圧・電流を表示するだけでなく、積算のWhまで表示してくれます。これは電圧・電流はどんどん変化して手計算で積算出来ないので嬉しい。

結果、106Whで充電完了。公称値96.48Whですので意外とロスが少ない気がしました。これで公称値と実容量の差がないことが証明されました。中華モバイルバッテリは時々実容量がダメダメな物も存在するようなのでちょっと安心。

本題の放電テスト。無線機を使って実際に送受を繰り返して放電したいところですが、今回は純粋に実容量を知りたかっただけなので手抜きしてノートパソコンで延々YOUTUBEを再生して放電しました。

結果、85Whでした。公称値96.48Whですのでこれも意外とロスが少ない気がしました。以前のIC-705をつかった耐久実験で実容量=公称値×0.9と算出していたのはほぼ正解だったようです。
大容量モバイルバッテリの中身はほぼ同じようなセル+同じような回路のようですので、よっぽどの偽装品をつかまない限りは公称値から使用可能時間を計算して問題なさそうです。