2代目移動運用車を作成しました

1代目移動運用車はジムニーで組み上げて離島運用などを行っていたんですが、林道や雪道走行から始まってクロカンなどオフロード走行にはまって無線機を降ろしておりました。
2019年あたりから開局当時の友人の再開局などに刺激されて、またFT8と言う声を出さなくてもよいデジタルモードに出会って無線熱が再燃、2代目移動運用車を作成する事になりました。
1代目は離島や峠など普通車が入りにくい場所での運用を目指したのですがやはり車中泊が辛い。そこで2代目は趣向を変えて機動性を犠牲にして車内泊を中心に考えました。
値段など色々考えて購入したのが、ワイドタイプのハイエースのガソリン車の中古車です。4WDが欲しかったんですがなかなか出会えず、2WDで妥協しました。

まず初めに取り組んだのが、窓埋め。スモークシートが貼ってあって昼間は中が見えないのですが、夜間に明かりをつけると丸見えになるので目隠しをしたかったのと、アイドリングをせず車中運用・宿泊するために断熱をしたかったので一石二鳥の細工です。
断熱用発泡ポリスチレン(商品名:カネライトフォーム)を窓の大きさに切り、100円均一ショップの断熱用のアルミシートを外側から巻き、車内側には黒色のプラ段を貼りました。発泡ポリスチレンに弾力性があるので、はめ込んだだけで落ちず引っ張れば簡単に外す事も出来ます。これだけで断熱・遮光共に充分で、手間は掛かりましたが格安で満足できる見栄えと性能になりました。

次に取り組んだのが電源。アイドリングなし=ノイズレスで運用するため、サブバッテリとして100Ahのディープサイクルバッテリとアイソレータ(充電器)を用意しました。ジムニー時代に20Ahの車用バッテリで50W出力(送信時20A程度)で2~3時間の運用経験があるので、ディープサイクル100Ahと10W出力(送信時3A程度)なら無限に運用が出来るはず♪
ハイエースのオルタネータ出力はディーゼル仕様や寒冷地仕様と共通で130Aもあるそうで、サブバッテリを積んだ仕様車もある事から、メインバッテリしかないガソリン車にサブバッテリを積んでも発電量は充分だと言えます。アイソレータ(充電器)は最大60A流せることから、2時間も走行したらサブバッテリは満タンまで充電できそうです。
アイソレータとメインバッテリを直接太いケーブルで接続します。ハイエースのメインバッテリは助手席の下にあるので、助手席を後方に倒すと出現しました。配線用の穴が後方には空いてなかったので、スライドドアを開けたステップのカバーについた足元灯の配線を辿って同じ経路で引き込みました。バッテリがあるエンジンルームから一度下(地面側)に抜き、タイヤハウスと車体の隙間を通ってステップ内の配線穴に引き込む感じです。
引き込んだら内装を剥がし、内装の内側を通して、アイソレータと接続。アイソレータとサブバッテリを接続します。走行中はアイソレータを通してサブバッテリが充電され、無線機の電源はサブバッテリから供給するのでエンジンを切っていても無線機の電源が途切れる事はありません。無線機は念のため、12V-13.8VのDC-DCコンバータを通して接続し、バッテリ電圧低下時でもONしたらフルパワー出せるようにしました。(※この時使った古いDC-DCコンバータはノイズが酷いことがわかったので、後日別の物を購入して交換しました)

次に必要なのがアンテナ。アンテナはコメットの先端部を取り替える事で3.5~430MHzに対応したCHV-9を選択しました。
モノバンドのアンテナがいいように感じますが、モノバンドのアンテナは長いまま使う事が前提に設計されているため、収納時に上下で分割するとその都度押しねじ(イモネジ)の部分の締め付けや調整が必要になるんです。いくら荷室が長いハイエースでも分割出来ないのはちょっと邪魔なので、バンド別になっている先端部分が調整後は工具なしで組み立てられるCHV-9が最適だからです。この仕様は既に絶版になっているCA-HVを継承していて、CA-HVの性能に惚れ込んでいることもあって迷う事はありませんでした。
買ったばかりの先端部は長めに作ってあるので、使いたい同調点に合わせて切断する必要があります。ステンレス線の切断は手動工具では困難なので、電動のミニルータに取り付けたダイヤモンド歯で切断しました。車内でAC100Vが使えるので、調整はスムーズです。
また切断前は同調点がオフバンドで無線機のSWRメータが使えないので、以前購入して放置していたNanoVNAを初活用しました。使用方法にちょっとクセがありますが、グラフが目視できるのは助かります。

購入した中古ハイエースは荷室に社外品のベッドキットが組んであって、高さ調整が出来る赤い金具の上に3分割の板を渡し、板の上は布団を敷いたり座敷に使い、下段に荷物を置く事が出来るようになっていました。購入すると3万円を超えるので助かりましたが、私には荷室全部にこの板は不要だったので、最後部だけベッドとして残し前の2枚の板は短く切断してデスクにしました。
例によってコーナンで2×4材を数本購入してカットしてもらい、まずあり合わせの合板に2×4材をネジ止めして棚を作成。次にベッドキットの天板をカットして足を取り付けました。足の位置は現物合わせなので棚を避けたピッタリの位置です。

とりあえず完成。写真では見えにくいですが、右奥のベッドの下にはケースに入ったサブバッテリが鎮座しています。
棚や天板の足を複雑な形状にしたのには訳があり、下にアンテナやポールなど長物が収納できるようになっています。CHV-9に7MHzや3.5MHzの先端部分を組んだ状態で収納しても邪魔にはなりませんでした。ん?だったらモノバンドのアンテナでもよかったやん・・・。

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