モービルホイップの確認(第二弾HFJ-350M編)

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コメットのHFJ-350Mが届いたのでテストしてみました。このアンテナはベースローディングコイル部とロッドエレメント部の2分割になっており、使用する時にネジ込んで組み立てるようになっています。非常にコンパクトなのでバッグ1つで移動運用に出掛けられます。ベースコイルをジャンパプラグでショートする事で、1本で7MHz~50MHzのオールバンドにQRV出来ます。また、3.5MHz用の延長コイルが標準添付、オプションの1.8MHz用の延長コイルも発売されています。

走行中の使用は推奨しないとのことなので、メーカの呼称はモービルホイップではなく移動用コンパクトロッドアンテナです。

三脚に取り付けられる便利金具に、昔バイクで使っていたM型基台~無線機側がBNCコネクタになっているケーブルを取り付けました。家捜しして出てきた30年程前のケーブルですが、なんでも取っておくもんですね。三脚側はアルカスイス互換のクイックシューですので、プレートも簡単に入手出来て金具側に取り付けたままにしておけます。

軽いアンテナなので、外出用の小型三脚でテストしてみました。カメラと共用できるので荷物の削減に大いに役立ってくれます。

1/4λ接地型アンテナなので、接地が必要です。2mm×10mの電線を裂いて接地線を用意、金具にネジ穴があいてるので、丸穴の圧着端子をつけてネジ止めします。反対側は短めで一度切断して、工具なしで抜き差し出来る端子をつけて片付けやすくします。接地線は2本用意しましたが、1本で充分なようです。

SWRの測定。手抜きしてテストは7Mhzだけにしました。

このアンテナはバンド毎に先端のロッドの長さを調整する必要があります。まず家の中でテストしたんですが、接地線を巻いたまま木製の床にばさっと落としただけでロッドの長さを調整したらSWRはストンと落ちました。同じ長さのまま外に持ち出しても長さ調整は不要でした。接地線を伸ばして草の上に載せるようにすると大地とのあいだの隙間が大きいからなのかSWR=2程度までしか落ちず、土の上にバサッと適当に置いた方が成績は良いです。

SWRの最下点の周波数は接地線の置き方や周囲の影響ではあまり変化しないようで、アンテナに人が近づくとSWRが上がります。なので、ベンチにアンテナをたててその横に座るようなことはせず、少しだけでも離れて立てた方が良さそうです。10Wとはいえ、真横で発報するような方はいないと思いますが・・・。

取扱説明書に先端のロッドエレメントの参考長の記載があり比較してみると・・・なんと!ばっちり同じ長さでした。見事な再現性です。

IC-705に接続すると元気よくピャーとFT8の変調音が聞こえてきたので、折角なのでノートパソコンに接続してみたらバッチリ復調できています。同じ場所の真上に張ったフルサイズのチェップ型と比べても遜色ないようです。今回は送信テストはしませんでしたが、どうなんでしょう?間違いなく弱いはずですが、これだけバッチリ受信出来ていたらそれなりに使えると期待できます。

今回は初めてなので取扱説明書の参考長にとらわれず調整を行ってみましたが、再現性が確認出来ました。ネットで見た誰かの真似をして、ロープを加工して説明書やメジャーなしで瞬時に調整が出来るようにスケールを作っておきました。今週末の旅行が楽しみです。

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